CAZAL LEGENDS 955に度付きサングラスレンズをご希望のN様
お任せください!
N様の度数はおよそS-6.00Dと強めの近視、通常のメガネであれば非球面や両面非球面レンズをおすすめする度数ですが955のレンズカーブは6カーブですのでフレームカーブとレンズカーブが合わなくなります。
非球面はレンズカーブがフラット気味になるからです。
それをフレームにセットする場合リムをフラットに調整しなければなりません。
調整が面倒だからではなく格好悪いからおすすめしないのです。
素直に6カーブ指定レンズでいいのですが6カーブにするとレンズの端の厚さがかなり厚くなります。
では屈折率をあげて6カーブでは?となりますが955の型では経験上厚みはわずかな差しかありません。なのに予算は結構上がります。
ワタクシが今回チョイスしたレンズは1.67の5カーブ。
5カーブではフレームカーブと合わないだろ?と言われる方、正解です!
が、
幸か不幸か(笑)-6.00Dと言うとそれなりの厚みがありますのでレンズのヤゲン(フレームにはめ込む為の山状に削る)カーブを1カーブ多めに仕上げれば計算上ピッタリになります。
N様のご予算がなかったわけではございません。
高額なカーブレンズと比べて大差がないなら少しリーズナブルなこちらの方が良くないですか?と説明し、全てお任せ頂きました。
どうです?フレームカーブは調整せずに純正のままでピッタリです。
レンズの端の厚みが少々厚いのがわかりますね。
しかし955にはご存じサイドシールドがありますので外側からはほとんどわかりません。
これがあるからワタクシは微妙な厚みの差なら問題無いでしょうでおすすめした次第です。
そしてこれまた格好良くCOOLにしたいならレンズコーティングを内面だけにした方が数段COOLです。
外面(人から見える方、写真の状態)にマルチコーティングをすると透明感が良く濃い色をつけても目が丸見えになります。通常のメガネやファッションカラーならそれでいいのですが完全サングラス仕様なら絶対に内面だけのコーティングですね。
レンズカラーも955純正カラーで素晴らしい度付き955の出来あがり!
N様、先ほど完成いたしましたのでご連絡は明日にいたします。
最後に、あくまでもワタクシのこだわりですからお客様に強制するものではございません。
一通り説明させていただいて最終判断はお客様です、無理押しはいたしませんからご安心ください。
また度数や瞳孔距離などによりこの方法が出来ない場合もございます。